戸車の採寸方法について解説します。

お家の引き戸が動きづらい、ベランダの窓が重たくて洗濯物を干すのが大変…こんなお悩みはありませんか?

窓や玄関引き戸がスムーズに開閉できない原因のほとんどは戸車の故障が理由です。ちょっとした建具の修理は自分で直したいですよね。勿論、業者を呼んで任せた方が良い場合もあります。大きい窓や重たい窓、建て付けの調整ではどうにもならないような建具など、そういった難しい作業は業者に任せましょう。

この記事では、ちょっとした建具の修理をご自分でされる方のために、戸車交換の際にどういったところをみていけば戸車選びを間違わずに交換ができるか踏まえ、戸車の採寸方法についてご説明していきたいと思います。

玄関引き戸の戸車採寸手順

戸車が映っている写真

戸車を外す

玄関引き戸や室内引き戸の場合は戸車の脱着が窓サッシと比べて比較的簡単なので、まずは簡単な方からご説明します。

まずはドアを寝かせます。ビスがついているので、プラスドライバーを使い戸車を外します。ビスが固着しているネジ頭が潰れやすいので、しっかりドライバーを押さえながら左回ししてビスを外しましょう。

次に、戸車を引っ張りだします。固着して外せない場合はプライヤーなどで戸車を掴み引っこ抜きます。

戸車を採寸する

次に戸車を採寸します。採寸する箇所は、戸車の径、戸車の溝幅、本体厚み、ビスピッチ、本体高さ、本体が入る幅をみていきます。

戸車の高さ調節ネジの位置も確認しておきます。写真のようにサシガネを当てて写真を取っておくとあとで確認するときに分かりやすいです。

レール厚みや形状を確認する

レールの厚みや形状も確認しておきます。レールが丸い場合、戸車の溝がレールに入る形になりますので、適合する戸車は丸戸車です。

玄関引き戸では、だいたい丸戸車と甲丸レールが基本です。レールの厚みは5〜7mmになります。入れ替える戸車の溝幅は9mmの物を選びます。

玄関引き戸の戸車採寸はこれで大丈夫です。

プロは枠の歪みや地面の水平などもみています。

室内引き戸の戸車採寸方法

戸車の写真

戸車を外す

室内引き戸戸車もまずは戸車を外します。室内引き戸の戸車は釘で打ち込まれて付けてあることが多いので、マイナスドライバーを金物と木枠の間に入れてトンカチでドライバーの背を叩きテコの原理で外します。ネジザウルスがあれば釘頭を掴み抜くだけなので簡単です。

戸車の採寸

戸車ビスピッチを測っている写真

室内引き戸の戸車の採寸方法をご説明します。

室内引き戸の採寸箇所は戸車ビスピッチとタイヤ径、幅や高さ、厚みを測ります。

引き戸の戸車は形状が様々で、V型、丸型、Y型、T型、平型があります。襖などは写真のように平べったいタイヤの平型タイプが多いです。リビングなどの間仕切り引き戸はY型やV型が多い印象です。Y型やV型、T型は床に埋め込められているレールにタイヤが収まる形で滑ります。

室内引き戸の戸車タイヤ形状は様々なので、外した戸車を片手にネットやホームセンターで探す方が早いです。ビスピッチとタイヤ径とタイヤ形状、幅、高さ、厚みが同じであれば付きます。

窓サッシ戸車採寸の方法

障子が映っている障子

障子を外す

まずは窓障子を外します。障子を外して写真のように下框を取り外します。何故下框を外す必要があるかというと、玄関引き戸や室内引き戸と違い窓サッシ戸車は、下框に対して下からではなく横からひっかけて差し込まれているからです。なので、下框を取らないと戸車は取り外せない仕組みになっています。

戸車を外す

取り外した戸車の写真

下框を外したら、戸車を外していきます。外し方は、戸車を引っこ抜きます。ペンチなどで挟んで引っ張ったり、写真の指で押さえている箇所と反対側をマイナスドライバーを当て、トンカチでドライバーの背を叩き押し出したりします。

戸車を採寸する

サッシ戸車の採寸箇所は戸車の厚みや幅、高さ、タイヤ径です。サッシ戸車は見た目が全く同じでも寸法が1mm違うものもあります。耳のように引っ張ける箇所がありますが、その幅が1mm違うと入らない場合などもありますので、採寸には気を使います。サッシの年代やメーカーから割り出すこともあります。

レール形状を確認する

サシガネでレールを測っている写真

レール厚みや形状なども確認しておきましょう。窓サッシのレールは丸レールや平レールのどちらかが一般的です。ご自分で取り替える戸車のタイヤとレールが合うかみておきましょう。

まとめ

以上玄関引き戸や室内引き戸の戸車、窓サッシの戸車の採寸方法の3パターン解説しました。

戸車の採寸はこれでバッチリです。

注意点としては、窓障子などガラスが入った引き戸の戸車交換をされようとして、障子を倒してガラスを割ってしまう危険性があることです。

DIYで戸車の交換をされる方は、そういったリスクは承知のうえでくれぐれも気をつけて、ご参考にしてみて頂けますと幸いです。

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助太刀まどすけ

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