福岡市の玄関引戸レトロガラス修理事例
福岡市の皆さん、こんにちは!休日はいかがお過ごしでしょうか?
私はガラス修理を行っています!笑
本日もガラス修理の事例を書いていこうと思います!
ガラス修理の経緯
お昼にお客様から事務所にお電話を頂き出たところ、玄関のガラスが割れたので、修理してほしいというご依頼でした!お客様に玄関は開きドアですか?引戸ですか?と聞いたところ引戸ということです。玄関引戸のガラス割れはレトロガラスの場合があります。案の定ガラスに模様が入っているということだったので、レトロガラスの場合は廃盤なので型板ガラスになりますよ、とお話しをさせて頂き、割れたガラスのサイズや種類を聞いてお電話で御見積後、お伺いとなりました!
割れたガラスを拝見すると、石目という昭和30年頃に日本板硝子で製造されたガラス板でした。似たような模様にセントラル硝子のロックラルや旭硝子の厚型石目などがありますが、それぞれ模様が若干違います。レトロガラスマニアの私としては、日本板硝子の石目は特に好きな模様ですから、お客様よりもショックを受けていました笑、もう廃盤なので。
それだけ、レトロガラスは貴重なガラスです。全てのレトロガラスが割れたらもう見れませんからね。風情があって良いですよね、レトロガラスは。30代の店主がやってるガラス屋だからそう思うのかもしれませんが。笑
石目硝子から型板ガラスへ割れ替え修理事例

割れたレトロガラスは廃盤なので、型板ガラスに交換していくしかありません。
割れたガラスを片付ける

作業の前に割れたガラスを取り除き、清掃します。事前に見積了承してもらっているので、割れたガラス片を入れるバケツと充電式掃除機を持ってお伺いしています。
ガラス採寸する

ガラスの切り出し寸法を計算するため、採寸します。

ガラスが入る開口溝幅は11mm開口です。9mm開口用のグレチャンなら普段車に積んでいますが、11mm開口のガラス交換はあまり出ないので積んでいません。全部積んだら車の中が大変なことになるので笑なので既存グレチャンを清掃して使い回します。
障子の分解をする

ビス隠しキャップがひび割れているので、キャップを取ると割れそうです。キャップをとればサッシビスを外すことができます。お客様にキャップビス割れるだろうこと、替わりにビス穴隠しシールを貼ることをお伝えしておきます。

サッシビスを外し障子を分解しました。
ガラスカットする

オイルカッターのエンドキャップを外して、なかにオイルを入れます。オイルは、オイルカッターの刃先が傷んでしまわないように必ず使用するものです。ガラスカッターのオイルはミシンオイル又は灯油を使用します。個人的には灯油の方がサラサラして、ガラスカットの際にしっかりオイルが出るので、オイルは灯油を使っています。カッターとの相性があるのかもしれませんね。当店は三星ダイヤモンドのM19オイルカッターを5年愛用しています。

オイルカッターのエンドキャップを緩めると、オイルが出るようになります。

ガラスカットするときは、1回目は力を入れずに引いて、オイルを出すだけです。2回目で力を入れながらオイルカッターを75℃くらいの角度で引いていきます。

カット寸法によっは端から20mmのところカットしないといけないときは、ヤットコで切れ目を掴んで折り割りします。

にゅうが入って綺麗に切断できます。
ガラスにグレチャンを巻く

ガラスにグレチャンを巻き付けます。

たまにグレチャンの中に破片が残っています。グレチャンの中に破片が残った状態でガラスに巻き付けると、ガラスにキズが入ってひび割れしますから綺麗に取り除きます。

グレチャンの切れ目は障子の上になるようにします。

切れ目が下だと雨の日に雨水が障子枠の中に入ってカビやすくなるからですね。
ガラスを障子に嵌める

グレチャンを巻いたガラスを障子に嵌めこみます。
外していた障子枠を組む

ガラスを障子に入れたら、外していた障子枠を組みます。
障子を玄関サッシに建て込む

障子を玄関サッシに建て込み、鍵がかかるか確認します。問題ないことを確認してから、作業完了です。
このような流れでガラスを現場でカットしガラス交換しています!参考になりましたでしょうか?

ガラスを割ってしまったお子さんからガラス修理のお礼にお菓子の袋詰めを頂きました!有り難いですね~。袋がとても可愛い笑
大切に頂きます!
ご利用ありがとうございました!